枚方市で進んでいるリフォーム工事は2月いっぱいで工事完了となる予定。
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現場は今日から屋根の撤去作業のため外部足場を建て始め、内部の工事はコツコツと進んでいる。
こちらも家具図面を描き上げたのでクライアントとの打ち合わせを待っている状態。あらかたの作業には手は付けた。後は粛々と現場監理を行うのみ。
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というわけであとは寒いのでボーっとしていれば良いということはもちろんない。仕上げ材の決定を始めなければ。
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建築物は木や鉄やコンクリートはもちろん、多種多様な素材・建材によって構成されているのだけれども、床材であったり、壁紙であったり、左官材料であったり、家具に塗るオイルであったりと最終的に目についてくるのが仕上げ材と呼ばれている。
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設計の最初の段階で「ここはフローリングですよ」とか、「ここは壁紙ですよ」など、各部の仕上げ材は決めているのだが、細かいところつまり色だとか品番とかは、いつも現場を進めながら決めることにしている。
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仕上げ材の選択は我々にとってはもちろん、クライアントにとっても非常に神経を使うものである。
壁紙ひとつとっても世の中にはさまざまな壁紙が存在していて、もう路頭に迷ってしまいそうになることもあるのだけれども、マニアックな注文がない限り大体設計者が目星をつけていたものになる。
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今回は外部仕上げはアクリルリシン吹付で、主な居室の内部は床は杉フローリング壁と天井はクロス張りということになっている。これらはクライアント・こちら側の好み、コストなどの都合で決定となった。
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杉材はやわらかくて傷がつきやすいとも言われるが柔らかく暖かな足触りが心地良い。
クロスは大体珪藻土クロスを使う。紙の表面に珪藻土を吹き付けたものでなかなか自然で良い表情がある。
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珪藻土クロスには空気清浄機能があるとメーカーは謳っているが、以前珪藻土クロス仕上げの部屋でラッカー塗装を行ったら案外早くにおいが消えていたのでそれなりの効果はあるのではと思っている。
ビニルクロスの方が安価ではあるが、ビニルクロスのにおいはやはり鼻につく。なのでこのクロスは今のところ標準仕様になっている。もう少しコストを掛けられるならば左官材を使いたいところでもある。
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これは洗面所とトイレのコルクタイルとクロス。コルクはワックスを焼き付けたものでさらっとした足触り。
クロスは表面コーティングされたケナフクロス。水回りでも珪藻土クロスを使っても良いのだけれども、「水回りは汚れが・・」という声が強い。特にトイレは根強いのでこのクロスに落ち着くことが多い。
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とまあこのようにして選択していく。当然これですべてというわけではなくて、キッチンのタイルであったり襖紙だったり、畳のへりまで決めていく。
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宇宙は広大なので、もちろん畳べりにもサンプルはある。
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