少し前から南丹市で画家の住居・アトリエの計画を進めている。
亀岡駅で待ち合わせといううことで久しぶりに亀岡駅に降り立つと、スタジアムができていたりして「こんなんだったかなー」という気分。
10年ちょっと前に僕が事務所を立ち上げた時、最初に来た仕事は亀岡市内で木造住宅のリノベーションだった。結構頑張ったんだけれども、「そこに住まなくなったので」という理由で計画はいきなり終わってしまい、なんだかふわふわした気持ちになったのを覚えている。
亀岡駅から車で20分ほど走って、南丹市へ。どこまでも続く田んぼの中に建物は建っていた。
僕もここまで感じが良くないもの、どちらかと言えば田んぼの多い地域に育ったので稲の香りや水路を流れる水の音や農具小屋のトタンの錆びた感じなどがとても懐かしい。
建物は25坪ほどの木造平屋建て。
とても小さいのだが、この建物には「長さ」という強みがある。その強みをこの小さな建物の内部空間にも取り込みたい。