最近は柱や梁などの構造材の加工は、大工さんの手加工ではなくプレカット工場で機械加工することが多くなった。
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そのプレカット工場で構造材を加工するには、プレカット工場の担当者→工務店の現場監督→建築事務所・・というふうに図面情報は伝達される。
返答はこの逆順ということになるのだが、何度も繰り返しているうちに伝達が上手くいかなくなってくることがある。
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当然伏図や軸組み図を描いてはいるのだが、複雑なところがあったりすると図面だけではなかなか伝わりにくい。
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そんなこんなもあって軸組み模型を作るようにしている。
すると打ち合わせはとても単純。模型を出して、「この通りに作ってください。」と言えばよいのだ。
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みなさんプロなので、すぐに出来上がりイメージを共有できるし、少し複雑な部分があっても「こういう風にするためにはこういう加工のほうがよい・・」などと非常に活発な打ち合わせになる。とにかくものすごく時間が短縮できる。
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というわけで、まだまだ描かなければならない図面はあるのだけれども、今日から軸組み模型の制作を始める。
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ピンク色の部分は化粧材。青色の部分は基準高さと異なる部材。このようなことも模型で指示しておくとわかりよい。
梁の大きさなどの情報も書き込んでおく。
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午前中でとりあえずここまで。まあ良いスピード。つまりここまでは実際でもそんなに複雑ではないということ。
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屋根は登り梁で構成されている。2寸勾配の片流れなのでまあ簡単と言えば簡単なのだが、ちょっとスパンが大きい。そこが少し難しいところかもしれない。