さて、「K氏のアトリエ」の見積もりが出た。
1000万円で納める予定であったが1280万円だ。昨日も書いたがこの280万円という差はなかなか大きい。
やはりこの形態を保ちつつ1000万円で納めるにはさらなる設備・仕様の変更が必要となる。
見積もりがオーバーしたとき(大体そうなるが)とる行動は、
①仕上げ材などの仕様の変更
②設備の変更
③形の変更(面積の縮小)
である。もちろん、建物の耐久性や性能は落とさないようにする。
①の仕上げの変更は例えば外壁の左官仕上げがサイディングになったり、屋根材が変わったり表面のこと。
②の設備変更はキッチンなどの水廻りの設備、電気、衛生設備などの変更をかける。
それでもだめなら③の形の変更になる。ここまで来ると違う建物になってしまう可能性もある。
これはクライアント、設計者共に非常にさびしい。
出てきた見積もりを見ていくと、こちら側の設計の仕様、数量、金額などにおかしなところはなかった。
むしろ工務店の努力が伝わってくる。
クライアントが若ければ、多少性能を落として後々アップグレードしていく、という手もあるが、クライアントは60代後半。
その方法を選択することは出来ない。
つまり、①や②の減額方法では1000万円には納まらない、奥の手の③の方法をとるしかないということだ。
いくつかの減額案を持ちクライアントに報告に行く。
※今回、金額などはクライアントの了承を得て記入しています。
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