庫裏ができるまでの話⑥の続き
1週間後に「次世代光桂寺の会」の皆さんに案を見てもらうことになったので、前回の打ち合わせ内容を盛り込んだプランをまとめていく。

その案と並行して、面積を減らした案の検討も進める。

そんなこんなで提出案の模型も完成。外観は本堂へのブリッジの部分がちょっと変わった感じ。

現在の多くのお寺は檀家(門徒)不足、法事の縮小傾向、老朽化した建物の維持管理、お寺の後継者不足・・などなど、多くの問題を抱えていることが多いと思う。そのような状況に対して、お寺は法事以外に仏教の勉強会や写経などの仏教関連のイベント、コンサートや観劇、落語会、料理教室などなど、様々なイベントを開催して檀家(門徒)はもとよりそれ以外の地域住民をお寺に誘導し、盛り上げようとしている。または納骨堂を建設して収益を上げ、それをお寺の運営に回して経営を成り立たせているところもある。
今回光桂寺の主な要望は、ホール付きの庫裏を新たに建設して、その庫裏のホールで法事を行うとともに、様々なイベントも行うことで、近隣住民の方々にも気軽に足を運んでもらえるような施設にしたい、というものであった。しかし建設資金は門徒さんからの寄付金で賄わなければいけないので、当然ながら計画に対してはとても慎重だし、建設に対して反対派の門徒さんもいる。「次世代の光桂寺の会」の皆さんはどちらかと言えば建設に対して前向きではあったが、この段階では建設規模や概要、建設費や各世帯の寄付額などが不透明だったので、判断の下しようがない。
僕も計画案を作ったものの、計画に関してはお寺の人(寺族)としか話をしていないので、それ以外の門徒さんがこの建設案はもとより、そもそもの建て替えという計画についてどのような考えを持っているのか、じっくり話を聞いてみたかった。
・・というわけで、模型をもって再び福岡へ向かう。さあ話をしようかと意気込んで乗り込んだが、この日の会合には僕は参加しないことになった。もう何年も前の話なので細かい音は忘れたが、僕が登場するともう計画案が固まってしまったような印象を与えるのなんのかんのだったような気がする。まあいろいろあるのかなと思って仕方がないので会合が終わるまでその辺をぶらぶらして時間を潰す。

会合が終わったとの連絡を受けて、概ね了解を得たのではないか、ということでまあ一安心。しかしながら、じゃあこれで建設計画を進めていきましょう・・というものではなく、翌月末に行われる総代会で議題に乗せましょう・・ということになった。
総代会ってなに?と思いながら新幹線に乗って京都へ帰ったのであった。

⑧へ続く
