京都市・傾斜地を活かす混構造の家 地盤調査と設計プロセス|京都市・M 2026.04.27

ここ最近バタバタしていて気がついたら4月末だが前から進めている京都市内の傾斜地にて設計中の、京都市・Mの建築計画は順調に進んでいる(と思う)。ようやく既存家屋の解体も完了したので、地盤調査を行った。

地盤調査の方法はスクリューウェイト貫入試験である。あれ、「スウェーデン式サウンディング試験」じゃなかったっけ?と思ったんだけれど、2020年に名前が変わったそうな。確かに試験方法からすると「スクリュー・ウェイト・貫入試験」という名称がそのまんまでピッタリではあるのだが、今まで慣れ親しんできた名称が変わるのはちょっと惜しい。小学生のころの給食メニューの「くじらのノルウェー風」みたいに、なんだかよくわからないけれど異国風ノスタルジックな雰囲気を醸し出していて良かったのだが・・などと思いながら現場担当者と調査ポイントなどについて打ち合わせを行ったり、改めて更地の状況を確認したりして、あとはお任せ、調査速報が出るのを待つ。

その日のうちに出てきた速報によると、不均質な部分は散見されるものの、概ね良好な地盤ではなかろうか、というものだった。調査前に手に入れた近隣データから判断するとそこまで悪い地盤ではないとは思っていたが、傾斜地でもあるし、地下階はRC造でそれなりに重量があるし、この辺りは地下水位も高そうなので、結果を見るまでちょっと不安ではあった。というわけでまずはひとまず安心。

・・と、ここまで結構な時間がかかってしまった。今まで周辺地盤のデータから仮定した構造で設計を進めていたが、今回地盤調査を終えたことで、構造計画を本格的に固めていくことができる。今回の物件は鉄筋コンクリートと木造の混構造、また、長期優良住宅と同程度の耐震等級が求められているので、構造計画は構造事務所に任せている。

というわけで、次はクライアントと意匠図や設備図の打ち合わせを行う。

2月末に平面図と展開図の前の打ち合わせをやっていたので、その時の打ち合わせ内容を反映・訂正した図面の確認だったんだけど、そこからさらに変更や追加があった。まこれはよくあることではあるんだけれども、特に住宅を設計していると、暮らし方・使い方・ものの考え方・とらえ方・感じ方っていうのは、人によって本当に違って、これだ、という解答はないような気がする。人間って面白いなーとあらためて思う。