2025年スタート

2025年がスタートしました。といってももう半分過ぎようとしていますが、とにかく今年もよろしくお願いいたします。
新年最初の仕事は福岡の光桂寺の駐車場の完了検査と造園工事の打ち合わせ。

今回の造園工事は光桂寺の近くに事務所がある小郡造園さんにお願いすることとなった。昨年から色々話はしていたんだけれども、この日は小郡造園さんの事務所や畑、手掛けた庭を拝見させてもらう。

今回の造園工事は、主に庫裏のアプローチ部分、ホールや厨房から見えるちょっと広い法面、座敷・講師控室から見える竹林の見える外部空間に植栽を施す予定。小郡造園さんは樹木を刈り込んだりするようなことはなく、山野に自然に生えているような雰囲気で庭を構成するのを手法としている。素朴ながらも繊細で野性味のある庭にしてくれるのではなかろうか。

住職のご家族にも庭のコンセプトや構成を説明してもらい、樹種や植栽位置の微調整を行う。話の中で、将来本堂を建て替える時に材木になるような木を植えたいとのことだったので、じゃあ桧かな杉かなと提案したら息子さんの花粉症がきついとのことだったので、じゃあ構造材としてケヤキ、造作材として栗なんかが良いのでは?と提案したらその方向で進むことになった。

それで図面を見ながらケヤキはここに、栗はここに・・と書き込んでいったのですが、本堂の再建は30年後か50年後かもっと先なのかわからないけれど、やはりお寺というものはこうやって続いていくのだな、本堂再建の時に自分は存在していないかもしれないけれど、今現在この場に立ち会っている我々は次の世代にバトンを渡すよう、日々生きていかないといけないのだな、としみじみと思ったわけでした。

この日は朝から晩まで雪が降ってとても寒い一日でしたが、子供たちは手造りの凧を手に手に園庭を走り回っていました。
元気があってよろしい。