昨日に引き続き矩計図のスタディ。
昨日はほとんどスケッチといった感じだったのでもう少しキチンと描いてみる。主に屋根の構造をスタディ。
よく分からないところは原寸図で考えてみる。
屋根面は夏季の日射による熱で天井裏の空気を暖め、暖まった空気は室内に熱を放出する。
それを防ぐのに手っ取り早いのは天井裏の空間を大きく取り、換気口を付け、暖まった空気を抜いけてあげればよいのだが、今回は傾斜天井のためそれはちょっと難しい。上手い具合に通気層を取る必要がある。
台所・食堂の天井は屋根の構造に沿って傾斜しているため、天井裏の空間というものはほとんどない。
傾斜天井と鴨居の間にはフィックス窓が入っているため、室内の天井と室外の軒裏は連続して見えることになる。
屋根がふわりと飛んでいるような感じなので、出来るだけ薄く見せたいというのもあり、天井裏は垂木を支える母屋の大きさで決めている。
あと、空気の入り口は軒先にするとして、出口をどこに取るか。排気口は外部と通じているため、雨や雪が入らないようにも考えなければならない。特に雪は風に吹かれて、屋根の流れに逆行して吹き込んでくることもあるのでけっこうやっかいだ。
そして短辺方向もスタディ。
その他いろいろ考えてみる。これはピロティ部分の斜め壁の軸組みと矩計を同時にスタディしてみる。
とにかくこのような作業を繰り返し部分の検討を行う。これらが最終的に1つの図面に収束していくのだ。
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