高山寺・京都観光

高山寺石水院を訪れる。
 

大きな杉木立からの木漏れ陽の中を歩き、鎌倉時代に建てられたという石水院に入る。入り口から吹きさらしの広縁を進むと、谷間を挟んだ杉林を借景とした庭園が一気に広がり、美しいことこの上ない。本来ならば下の谷から川のせせらぎが聞こえるのであろう。本来ならば、である。
 

ここはすぐ下の谷沿いに道路が走っており、石水院の座敷から庭を見るも、駐車場を出入りする観光バスの音、観光客の声、ツーリングを楽しむ大型バイクの音が上がってくるのだ。これでは風情も何もあったものではない。とにかく、うるさい。
 

もちろん彼らを非難するわけではないしそんな資格も無い。
 

非難されるべきは道路や駐車場の配置である。もう少し気をつかってくれれば、この庭園の静けさは守られたわけである。観光客を呼ぶため行った行為が、結局その観光地の魅力を半減させたわけだ。
 

先日、四条通りで自転車に乗っている男性が警察官に制止されていた。
 

その日歩道は観光客で混み合っていて、とても自転車は走れない。そこで彼は車道の端を自転車で走っていたわけである。
彼を止めた警察官が言うには、日中は自動車とバスのみ通行可能とのこと。確かに道路の標識はそうなっている。
 

しかし、京都議定書、CO2削減云々言っているが、京都は自転車や歩行者より明らかに環境破壊の一端を担っている自動車を優先させるのだ。
 
自動車の利便性は認めるので、存在を否定することは難しい。しかし道に多くの自動車がひしめき、排気ガスを撒き散らしているこの状況はいかがなものか。土・日、休日は道路を自転車、歩行者、人力車に開放する。またはバス、タクシーのみの運行に制限しても良いのではないか。
 

警察官の行った行為は観光を優先させている道路交通法に基づいたものであろうが、なんともナンセンスな光景であった。
京都に住んでいるとその辺のバランスの難しさをつくづく考えさせられる。
 

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