さて、ついに3月も終るわけだが、長々と続いているK氏のアトリエの設計もついに終盤に入ってきた。
見積もりもなんとかまとまり、今まで描いてきた図面の訂正をしている。昨日は床伏せ図をあらかた片付けて、本日は軸組み図をやっつける。
前回の伏せ図が各平面の床の骨組みを平面的に描いたもので、この軸組み図はその骨組みを立て起こした状態に描くものだ。
建物には通り芯というものがあるのだが、基本的にその通り芯ごとに軸組み図はある。
大きな建物や、形状が複雑であればこの軸組み図は相当な数になる。この小さな住宅でさえ、14面あった。
この図面を説明しても素人であるクライアントはあまりピンと来ないようだが、軸組み図や伏せ図は非常に重要な図面である。構造的センス、耐久性、安全性、コスト感覚、モラルなどなど、設計者の力量、資質が問われるからだ。
これでこの建物の骨組みは決定。次は矩計図。
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