23日に光桂寺庫裏の落慶法要が行われた。
この法要は住職の継職と親鸞聖人の750回御遠忌を兼ねたものだった。この法要に合うように現場は20日に駐車場のアスファルトを施工して、21、22日でライン引きや車止め、フェンス工事を行うなど、もーギリギリを攻めた工程だったが、ありがたいことに好天に恵まれてこの日を迎えることができた。
僕は前日入りしていつも通り最寄りの端間駅から宝満川の橋を渡って、途中のコンビニで飲み物を買って、大型トラックの行きかう中やたら狭い歩道のようなところを歩いて、味坂保育園の押しボタン信号を押して横断歩道を渡って、光桂寺に入っていったわけだけれども、かれこれ何度この道を通ったことか。
最初にこの庫裏建替え計画を聞いたのが2015年。その後いったんストップして2020年に再スタートとなり、まあなんやかんやあってここに至った。東大寺とかサグラダファミリアとかピラミッドとかノートルダム寺院なんかに比べればあっという間の出来事かもしれないけれども、やはり長かった。
建設案をまとめるにあたって建設委員会を開催してワークショップを行ったり、建設の是非を問うために門徒さんへの説明会を行ったり、コロナウイルスが蔓延してマスクしたり消毒したりおでこにセンサーを当てて熱を測ったり、ウクライナで戦争が始まるなど、社会も大きく揺れ動いた。そんな中建設計画に深く関わっていた建設委員の方や総代さんが亡くなるなど、これまでにない経験も数多くあった。
が、果たして庫裏は完成し、この日を迎えることができた。詰まるところ現世では色々なことが起こるが、日々自分の進むべき道を進み、なすべきことを行え、と改めて深く考えたこの何年かでした。
法要はなかなか興味深く、北海道から来てくださった昆布漁師もやっているという正念寺住職・波佐谷見正さんの法話もすばらしいものだった。
その後昼食会になったんだけれども皆さん恐ろしくお酒を注いでくれるので、ありがたくいただいたものの帰りの新幹線を乗り過ごしてしまうんじゃないかと心配していたんだけれども、名古屋まで行くことなく、無事京都にたどり着いたのであった。