ずいぶん前から福岡県小郡市にて、光桂寺の庫裏の新築計画を進めてきた。紆余曲折あったがなんと今月引渡し(そこそこ外構の残工事は残るが)というところまで到達したわけだけれども、実は光桂寺が運営する保育園の設計も行うことになり、補助金が絡むということもあってバタバタと設計、工事、と庫裏と並行して進めていた。
この保育園は元々光桂寺の境内に建てられたもので、境内、参道が園庭になっている。
一番最初に木造の平屋園舎が建ち、その後大きな遊戯室のある鉄骨の園舎が建ち、その後ちょこちょこ増改築を繰り返して現在まで運営されてきたわけだけれども、園児が増えてきて手狭になったこと、既存園舎が老朽化してきたこと、最近の豪雨から鑑みて一時避難所になりうる2階建ての園舎が必要ではないか・・などなどから、急遽建替え、増築の計画が持ち上がり、庫裏を設計している流れで僕が設計を請け負うことになった。
保育園の設計は初めてということもあったけれども、役所との折衝、補助金の申請など設計以上に大変なことが山盛りでなかなかはーどではあったのだけれども、なんとかかんとか庫裏の監理もこなしながらゴールらしきものが見えてきた。
保育園の計画は
①既存鉄骨園舎・460㎡の改修
②木造平屋園舎・70㎡の新築
③鉄筋コンクリート造2階建て園舎・290㎡の新築
・・というものだった。
各建物に関しては後でまとめるとして、現状は木造平屋園舎は7月に引き渡し、既存園舎の改修が今月末で完了、RC棟は10月いっぱいで竣工、という状況なので、ひとまず写真をアップしてみます。まずは木造平屋園舎、ほふく室棟。
ほふく室棟ということで、おもに0・1歳児の遊戯室となるが、年長組の遊戯室・給食室、延長保育の際の保育室としても使われる予定。内外壁・天井とも杉板張り仕上げ、床は南部唐松仕上げで優しい空間になっている。
くの字の登り梁が半間ピッチで連続して空間を特徴づけている。構造設計はいつものエス・キューブ・アソシエイツ。
続きは後日。