木曜日は生野区の福祉施設・コスモスの引き渡し。7月半ばから始まって15日に引き渡しだから、工期は約3ケ月。予定通りピッタリ終わった。まずは前回の施主検査の是正項目を確認して、工務店が工事保証やメンテナンスについてなど説明。その後施主・工務店・設計事務所の三者が互いにお疲れ様、ありがとうございました、という感じで無事終了。
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じゃあ軽く一杯、と現場監督と営業の方で谷町九丁目にある割烹店で打ち上げをしたのだけれども、「10時半だからもう帰らなきゃ」と言った記憶はあるものの、気が付くと出町柳でタクシーに乗っていて、次に気が付いたら家の浴室で頭を洗っているのだから動物の帰巣本能は大したものです。
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起きたらやや二日酔いでぼんやりしていたけれどもこの日は朝からコスモス再訪。今回は予算の都合で建具のオイル塗装は施主施工ということにしたので、その手伝いというか指導というかなんというか。
10時過ぎに現地について、即席塗装職人の方々にオイルの塗装方法など説明して作業開始。
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今回は建具や家具はシナベニヤのオイル仕上げにしている。シナベニヤはオイルで仕上げると木目がにじんであまり美しくないし、白木なので他の樹種に比べると汚れが付きやすい。そういうこともあるのでシナベニヤだと塗膜のしっかりしているラッカー系の仕上げの方が良いという意見もあるが、やはり臭いが気になる。
乾いてしまえば臭いは無くなるとはいえ、施工中はそれなりに臭うので職人さんの健康とか考えるとあまり使いたくはないなと考えている。また今回のような素人の施工であればオイルが一番適している。
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皆さん手際よく、午前中に塗装作業は終了。体を動かしたので僕のアルコールもちょうど抜けきった。
デッキ材を張った店舗部分の床もオイルを塗装したら結構締まった印象になった。
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濃い色の床は店舗部分。棚には商品が並べられます。左手は作業室で利用者の方が軽作業を行うところ。
右手奥は事務スペース。
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昼食後、スタッフの方と利用者の方合わせて15人ぐらいで現場に来てくださったので、ここで靴を脱いでここで商品を売ってここで内職して・・と一通り説明。皆さん結構喜んでくれて、一安心。
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この作業所は利用者・スタッフ合わせて15人前後の小さな福祉施設だ。住宅よりは規模は大きいが、どういった人が利用するのかわかりにくい巨大な施設でもない。利用者・スタッフ、1人1人のことを考えながら、大きな家族の家を作るような気分で設計を進めることができた。
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予算が厳しかったり、解体して「!!」みたいなことがいくつかあったりしたけれども、利用者の方々が喜んでいる様を見ていると全体的には上手く行ったのかな、と思っている。最後に皆さんに見送られて現地を後にすると、いつもとは少し違う感覚になった。
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コスモスは地下鉄千日前線の小路駅から歩いて3分ほどです。お店ではミカンやはちみつ、梅干しとか梅酒など販売しています。皆さまぜひお立ち寄りください。