樟葉→橋本→八幡 2013.12.04

今やっている現場の最寄りの駅は京阪電鉄樟葉駅だ。
僕の学生時代の最寄りの駅はこの樟葉駅から1つ大阪寄りの牧野駅だったので、結構知っている場所でもある。

当時の樟葉駅前というのはまあわりと繁華なところで、梅田や河原町に行かないような健全な(?)中高生が楽しめる場所であって、僕も自転車に乗ってよく遊びに来たりしたものだ。

ひょんなことから楠葉で現場をもつことになった。行きすがら樟葉駅前の再開発を眺めるのはなかなか感慨深い。

最近樟葉駅には特急電車も停車するようになったが、僕が学生のころはまだ急行までしか停車しなくて、この駅で急行や準急電車を待ったものだった。

この樟葉駅の1つ京都方面に橋本という駅がある。

わりと小さな駅で、当時は準急と普通と区間急行(だったかな?)しか停車しなくて、僕にとっては通過駅の1つという存在であったが、毎日電車の窓外を眺めているとなんだか妙な建物が目につくことに気が付いた。

そういえば高校時代、日本史の先生が橋本の辺には遊郭があったという話をしてくれたな、とぼんやり思い出したりもしたものの、途中下車してまで確かめてみる気にはならなかったのだが、現場帰りだけれどもこの日はあんまり天気が良かったものだから樟葉駅から歩いて確かめてみることにした。



なんとなく街道の入り口みたいになっているので、どんどん歩いていく。カーブのまわり具合とかもなんか街道っぽい。



ちょっと前までは田んぼで良い感じだったのですが、開発されています。時の流れですかね。



田んぼを抜けるとまた街道に戻って、おそらくこのへんからが旧遊郭の入り口かと思う。



ここを過ぎるとガラッと建物の趣が変わる。京都の町家やお茶屋と違ってかなり色っぽい。
つくりはものすごくしっかりしている。







2階が客室だったと思うのだけれども、窓に腰が付いているのがお決まりの意匠のようです。
この部分もいろいろあって楽しい。







はめ込んであるガラスもなかなか楽しい。こんなのやってみたい。



この石とタイルと木の納まりも格好良い。なにしろタイルがしぶい。



螻羽に窓が付いているものもあったのだけれども、なんだか切ないことを想像してしまう。



とまあ300mあるかないかのちょっとしたものなのだけれども、見るところが多くてなかなか楽しい。
けれども一番楽しかったのは分断トタン補修建築物の圧倒的な存在感であった。















赤色の側面の造形は凄みというかグロテスクさというか、雨樋の納まりなんかも合わせてかなり好みである。

かなりおもしろかったので勢い余って八幡駅まで歩いてみる。
ちょうど雨が降ってきたということもあるのだが男山の寂れた脇道を歩くのもなかなか趣があっていとおかしって感じ。

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