矩計図が出来た。芯研器年代記

なんか冴えていたのか、単に焦りが出たのか、何故か今日は図面が進んだ。
 
今日出来た2枚を合わせて合計5枚、とにかくようやく矩計図が出来上がった。
 

 
 
 
次は矩計図を参照しながら他の図面を直していく。とりあえず峠は越した。か、見えた。
 
ご覧の通り、僕は図面をCADではなく手で描いている。
これは以前勤めていた事務所のやり方を受け継いでいるともいえる。
 

 
21世紀のこの世の中、手描き派はすごく少数派である。
といっても類は友を呼ぶのか、何人かの手描き知り合いは周りにいることはいる。
 
まあ手描きの思考法に慣れているというのもあるし、住宅程度の規模なら手描きのほうが早いのではと思っている。
 
しかし時代は確実にCADに進んでいるわけで、最近は製図道具を手に入れるのもやや苦労する。
 

 

 
図面はこのような芯ホルダーというもので描いていく。
シャープペンシル派の人もいるだろうが、こちらのほうがシナリがある、ということで勤めている頃から使用している。
 

僕は図面をFと2Hの芯で描くのだが、今まで使っていたメーカーがFの芯の製造を中止したので、他のシックリするのを探すのに結構難儀した。
 
この芯ホルダーの芯を研ぐのがこの芯研器である。
 

 
十数年前のある日、いつものように芯をカリカリ削っているとボキッと中のシャフトが折れてしまった。
中を見ると、今までシャフトは金属製だったのに、いつの間にかプラスチックのシャフトにモデルチェンジしていたのだ。
 
価格据置で質を低下させるモデルチェンジはとても困るのだが、製造を続けてくれているだけ有難い訳で。
 
マイノリティはつらい。
 

その後いくつかの芯研器をだめにした僕はある日、画材屋でこれを見つけたのだった。
 

 
これも芯研器である。しかも電動だ。
 
画材屋の引き出しの奥から出てきた色あせてへこんだ箱には、半額シールの上に重ねて半額シールが貼ってあった。
そこまで値引きされても売れ残り、幾年かを引き出しの奥で経た後、この電動芯研器と僕はこの日運命的な出会いをしたわけだ。
 
使ってみるとすこぶるよく、手回しと違ってなんせ電動なので、非常に早く、しかもシャープに削れる。
この削り味は病み付きになる。が、モーターの ギューン という音がやや大きい。
 

最初は事務所の皆から色々言われたが、皆が音に慣れたのか僕が言われ慣れたのか誰も気にしなくなった(と思う)。
 
この電動芯研器は10年以上使っているが、モーターを変えたり配線をハンダ付けしたりとメンテナンスをしているので今だ削り味は衰えない。
 

  
と、いうわけでこの電動芯研器がへたるまで手で描こう、と新年の朝日に強く誓うとともに、CAD用の新しいディスプレイの購入を検討するのだった。
 
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