小路現地調査 2014.08.06

昨日は生野区にて物件の調査。三条駅からほどよく冷えた京阪電車に乗りこみ、大阪方面へ向かう。

京橋駅に近づくにつれ大きくなってくる自由の女神像の足元を見ると、9:40 36℃ と表示されていた。
なんかもう、すごいなー、と思いながら天満橋で谷町線に乗り換え、谷九で千日前線に乗り換え、小路駅で降りて階段を上がって地上に出てみると、南からものすごい熱気が内環状線に乗ってぶわーと押し寄せてきた。

そこからちょっと南下したところに今回の調査物件があった。



なんの物件調査かというと、今までに何度か書いたこともあるけれども、生野区の福祉施設の案件。

施設の移転・拡大に伴い、賃貸物件を改修するという話で、昨年の9月と今年の2月にも物件を見たのだけれども、残念ながらどちらも採用には至らなかった。それは予算であったり法規であったり、まあいろいろ理由はあったのだけれども、やはり 作業所=特殊建築物への用途変更というのはなかなかややこしいな、というのがわかってきた。

そうこうしているうちに、賃貸物件の改修には限度があるのと、家賃のことなど考えるともう賃貸ではなく、中古物件を買い取って改修するか、土地を購入して建物を建てるか、という話に変わっていった。そちらの方が良いなと思っていたので、これは大歓迎。

ということで、ちょっと良い物件が見つかったので一度見に来てくれないかと連絡があってこの日に至る。

物件は鉄骨4階建てで1階が車庫・倉庫、2,3階が事務室で屋上もあって、なかなか眺めも良い。
PLの花火も見えるのではないかしらん、などと盛り上がる。





クライアントはこの物件を気に入ったみたいだし、土地建物価格と改修工事費を合わせてもまあ何とか予算内にまとまるのではないかなという雰囲気にはなったものの、いくつか気になるところがあったので帰りに大阪市役所によって調べてみることにした。建築計画概要書を確認すると、やはり完了検査は受けておらず、しかも確認申請時よりもずいぶんと変更をかけていて、「まー、いわゆる違法建築物ですな」と担当の方に言われる。

違法建築物の特殊建築物への用途変更は不可能ではないけれども、まあ非常に困難極まりなく、それで進めていくというのは現実的ではないので、残念がらこの物件も見送りという結論に至った。

この話が始まったのは去年の9月からだから、ほぼ1年経ったんだなー、みんな1つ年取ったんだなーなどと思いつつ、三条駅を降りて御池通りから鴨川を見ると、夏の太陽を反射して太く白い筋と化した川面がやけに目を刺した。

まあなにが言いたいかっていうと、みんな完了検査はちゃんと受けようぜってことね。

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